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占いの得意分野、不得意分野って何?
私が占い師として、初めて人を鑑定したのは、占いイベントでした。扱っていたのは「生年月日」から導き出す占いでした。そこで、お客様からいただく質問が、自分の扱う占いでは見られないことがあり、毎回、説明していた記憶があります。
残念ながら、それらの質問に答えられるのは、「生年月日」から見る占いではありません。「彼の気持ち」や「告白が成功するかしないか」は、生年月日から見る占いの不得意分野だからです。それが得意なのは、タロットカードなどの占いです。
そう、お客様から言われたこともありますが、占いには3つの種類があり、それぞれ得意分野・不得意分野があります。
よくありがちなのは、自分が「占いを受けたい!」と思った時に、得意分野・不得意分野も分からないまま、評判や口コミだけを見て、占いをお願いしてしまうことです。
あなたが「彼の気持ちを知りたい」と思っているのに、「占星術で有名な先生がいるらしいよ!」と評判を聞き鑑定してもらっても、その占い師さんが「占星術のみ」を扱う占い師さんなら、欲しいアドバイスはもらえない可能性が高い、ということです。
不得意分野の占い鑑定をお願いして、見当違いのアドバイスになってしまわないように、占いの3つの種類を知っておきましょう。
生年月日から見る占い「命術(めいじゅつ)」
生年月日や、生まれた場所は、自分が生まれてから死ぬまで、けっして変わることのないもの。その不変的な情報を元に占うのが「命術」と呼ばれる種類の占いです。歴史の古いものも多く、統計学的な要素が多いのも特徴です。
持って生まれた資質・性格、思考のクセ、行動の傾向、運気など、を知りたい時に利用するものです。自分のことを知りたい、相手のことを知りたいときには、「命術」で占ってみるのがおススメです。
占星術(西洋占星術、インド占星術)
いわゆる「星占い」です。西洋占星術はヨーロッパで、インド占星術はインドで主に発展した占術です。星の配置によって、人の性質や運気の流れなどを読み解きます。生年月日・出生地・出生時間など詳細なデータからホロスコープを導き出すため、ホロスコープは唯一無二と言われています。
四柱推命
中国で発展した統計学です。古代の中国では、政治や戦略に用いられ、多くの流派があります。陰陽五行説を元にしており、帝旺の運命学と呼ばれ、1000年以上の長きにわたる統計の結果、精度の高い占術とされています。
算命学
四柱推命と似ており、陰陽五行や干支暦を元にした占いです。宿命を表す星を、身体の各部分に当てはめて読み解くところが四柱推命とは異なっています。秘蔵の帝王学と呼ばれていたと言われています。
気学(九星気学)
生年月日を元に、九星から本命性を導き出し、生まれ持った性質や運勢を読み解きます。持って生まれた性格や性質よりも、その年の運気や方位などを見る時に使用する方が多く、毎年、本屋で売られている「暦」は気学を元にしているものが大半です。
やまと式かずたま術
生年月日と、名前をひらがなにして、数字に置き換えたものから、自分の性質や運気の流れを読み解きます。名前の響きから、自分の持つ名前がどのようなエネルギーを持っているのかを確認でき、人間関係の相互理解に利用できるのが特徴です。
マヤ暦
生年月日から、紋章と呼ばれる自分の性質と、音と呼ばれる能力を読み解く占いです。紋章が色分けされ、動物や植物に当てはめられているのでイメージしやすく、人との関係性を見ることができます。
数秘術
1から9までの数字を、生年月日や姓名を数字に置き換え、1から9までの数字として表します。性質や運気の流れを見ることに適しています。
こんなことを知りたい時には命術がおススメ!
- 興味を持ちやすい、活躍しやすい分野はどこ?
- 自分の適職や適性を知りたい!
- 考え方のクセや、ついやってしまいやすい行動って何?
- 今年はどんなことに気を付けたらいい1年なの?
- 自分の今年のバイオリズムってどんな感じ?
- 人生の大きな流れ(バイオリズム)があるって聞いたけど…
得意分野
- 持って生まれた性質、性格
- 才能、適性、適職
- 好み、趣向、体質
- 1年のバイオリズム
- 運勢の傾向
- 人生の大きな流れ
- 人生の転機や、その時期の注意点
不得意分野
- 相手の気持ちを読む
- 行動の吉凶
- 現在の状況や状態
- 今後の方向性を決める
- 最善の選択肢や対策
偶然性から見る占い「卜術(ぼくじゅつ)」
タロットカードやオラクルカード、あるいはサイコロなどを使って、偶然性を利用して結果を導き出す占いです。生年月日などを統計を基にしている占いとは異なるため、数か月から長くても半年ぐらいの短期的なものを占うことに適しています。
偶然性から導き出すため、性格や運気などを知るためには適していません。逆に時間と共に移ろうもの、人の気持ちや直近の運気、物事の吉凶など、日々刻々と変化していく事柄に関して占う時には、「卜術」が適していると言われています。
易
中国発祥の占いです。易は八卦と呼ばれるものを組み合わせた、六十四卦で占います。さまざまな卦の立て方がありますが、コインやサイコロを使い、そこから出た卦によって、吉凶を占います。吉凶を明確に出し、方向性を出すのに適しているのが特徴です。
タロットカード
78枚のカードで占います。占いの際に出たカードが、相談者に意味あるものと捉え、リーディングします。事象がハッキリとしているものではなく、西洋哲学的な要素もあるため、リーディング力によって的中率が左右される特徴があります。
ルノルマンカード
タロットカードよりもシンプルなシンボルが一つだけ書かれたカードを36枚使用してリーディングします。シンプルな分、意味を読み取りやすいメリットがあり、行動に生かしやすいともいわれています。
こんなことを知りたい時には卜術がおススメ!
- 今、やろうとしていることは、上手く行く?行かない?
- なくしものは、見つかる?見つからない?
- 転職しようと思っているんだけど、この会社は大丈夫?
- 彼の気持ちを教えてほしい!
- 一緒に事業をやろうと友達に誘われたけど、乗ってもいい?
得意分野
- 相手の気持ちを読む
- 行動の吉凶
- 現在の状況や状態を明確にする
- 今後の方向性を決める
- 最善の選択肢はどれか
不得意分野
- 持って生まれた性質、性格
- 才能、適性、適職
- 好み、趣向、体質
- 1年のバイオリズム
- 運勢の傾向
- 人生の大きな流れ
- 人生の転機や、その時期の注意点
ものの形から見る占い「相術(そうじゅつ)」
手相や家相など、目に見える姿や形から、人への影響や吉凶を鑑定する占いです。形を元にしているため、形が変われば、結果が変わります。そのため、形をあえて変化させることで、運気を変えられ、開運などに使われるのが特徴です。
形が変われば、結果が変わります。その性質を利用して、自ら運気を変えることができるため、生活に取り入れやすく、意図的に凶相を吉相に変えることで、風水など開運に使われています。
手相
手のひらの線、ほくろ、色などから、性質や運勢・体調などを読み解く占いです。流派や人により、読み解き方は様々です。傷などの一時的なものも、読み解きに使用することがあります。
家相
家の間取り、方角から吉凶を読み解く占いです。住む家が、人に与える影響はとても大きく、家によって運勢が変わる可能性があります。そのため、家を建てる時、引越する時などは、家相を確認することがよいとされています。
こんなことを知りたい時には相術がおススメ!
- 仕事でビジネスネームを使いたいけど、この名前はどうだろう
- 子供の名前候補が二つあるけど、どちらにしたらいいか分からない
- サロンを新しく始めるけど、どこに何を置いたらいいとか、ある?
- 最近、手相が変わってきたんだけど、何か影響はある?
- 引越し先の間取りは、こんな感じだけど大丈夫?
得意分野
- 持って生まれた性質、気質
- 体質、健康状態
- 現在の状態を知る
- 開運のための行動
- 自分でできる運気の流れを変えるための対策
不得意分野
- 相手の気持ちを読む
- 行動の吉凶
- 人生の転機
- 大まかな人生のバイオリズム
知りたい内容で占うのがコツ!
占いには3つの種類があり、その3種類の中でも、さまざまな占術があります。
占い師にも、命術だけ・卜術だけ・相術だけ、という占い師もいれば、2つを組み合わせたり、3つを組み合わせたり、という様々な占い師がいます。
占いを受けるときには、自分が占いで鑑定してもらいたいことは何か?を明確にした上で、占い師さんを選ぶのが一番!1つの占術に特化している占い師さんでも、複数の占術からその人に合う占術を選んでくれる占い師さんでも、占いたいことがズレていたら、もったいない!
是非、自分が「この人だ!」と思う占い師さんが、どんな占いを扱っている人なのかを知った上で、鑑定のお申込みを。それが、満足できる占い鑑定のコツです。